吉田 光祐

大学を卒業後、高校卓球部の指導者を経て 2022 年にせたがや樫の木会に入職。生活介護のわくわ く祖師谷に勤務し、まもなく 1 年が経つ。

はじまりは、身近な人を支えたい気持ちから

私がこの仕事を始めたきっかけは、身内に障害を持った方がいることにあります。子どもの頃から一緒に遊んだり時間を共にしていたことで障害は身近なものに感じていましたし、将来的にその方の力になれたらいいなという思いもあり、仕事として学んでみたいと思うようになりました。
その上でこの樫の木会を選んだのは、雰囲気の良さと、学べる環境があると感じたからです。面接を終えると実習という数日間の職場見学の機会があります。私はそこで、職員の支援の仕方や利用者との関わり方、そして施設の明るい雰囲気を見て、ここで経験を積みたいと思いました。配属が決まると更に数日間の研修や試用期間などもありますが、仕事内容は基本的に変わらず、すぐに現場での実践が始まります。

利用者ファーストの支援

私の勤めるわくわく祖師谷では、利用者と職員が 3 つのチームに分かれており、生活支援や活動は主にチームごとに行なっています。利用者が登所する前のミーティングで、その日の活動内容や余暇活動を考えています。活動としては、室内運動やクラフトの製作活動と刺繍・機織りなどの創作活動を通じて事業所で販売 する自主生産品の制作をしています。また、福祉バスを利用して公園へ散策に出かけるなど体を動かしながら利用者に楽しんでもらえるアクティビティを日替わりで行っています。
とはいえ、利用者一人一人の性格やその日の体調によってやりたいことが異なることもあるので、代替案や気持ちが上がるような対応をし、適宜柔軟な支援を行えるように心がけています。できるだけ気持ち良く 1 日を過ごしてもらえるよう、表情や細かな意思表示を見逃さないことが大切だと感じています。

大変なことより遥かに多い、やりがいと楽しさ

仕事の考え方は人それぞれですが、私は「利用者のために働いている」という意識を忘れないようにしたいと思っています。みなさんの生活を預かるので、まず第一に事故が起こらないように細心の注意を払い、その上で今何を必要としているか、何を考えているのかを推測しながら日々仕事をしています。また、例えばうまくいかないと大声を出してしまう人と、大きな音に敏感な方をバッティングさせないなど、利用者の調和にも気を遣っています。なので、大変なことといえば常にアンテナを張っている状態ゆえの気疲れは挙げられますが、私としてはそれ以上に面白みややりがいの方が多い仕事だと思っています。
利用者のことは一番に考えつつも、その中で自分なりの楽しみを見つけられているので、無理して働いている感覚はありません。そして、同じようなルーティンを送っているように見えても、利用者の体調や気分は日々変わるので 1 日として同じ日はなく、日々新しい気持ちで仕事を楽しむことができています。
また、配属されたばかりの頃は、利用者から様子を伺われ警戒されていると思いましたが、徐々に感情を出してくれるようになったり、一緒に「~しよう」と誘ってくれることが増えたりと、その距離感が縮まってきていることにも日々喜びを感じています。

生活介護を極めたい

今はまだ自分のチームの方との関わりがほとんどで全利用者と関わる機会が持てていないので、今後はもっとみなさんのことを知る機会を増やし、関係性を深めていきたいと思っています。そして、相手に合わせた支援ができるように支援の幅を広げ、問題が起きた時に対処できる知識を増やすことが課題だと考えています。
私自身まだ入職してわずかの一番後輩の立場にはなりますが、このわくわく祖師谷での仕事を考えている方にお伝えできることがあるとすれば、ここは実習で感じた通り、実際に働いてみてもとても雰囲気の良い働きやすい職場だということです。また、新人への指導や教育も細部まで行き届いていると感じますし、実践の機会も多いので、学びの環境としても整っていると思います。利用者のことを一番に考え、早く仕事を覚えよう、良い支援がしたいという向上心を持った方が仲間になってくれたら嬉しいです!